歴史とお酒の中国旅行(1) Page1/4

中国 2月19日から26日、NPOインターナショナル・ビール・ワイン協会(柳原初樹理事長)の会員7人が中国の廈門(あもい)、南京、安徽(あんき)省和県の烏江鎮(うこうちん)、霊壁、宿州徐州蘇州紹興(しょうきこう)、蘭亭(らんてい)、杭州などの都市と農村を訪ねた。
今回の旅行は次の3つのテーマからなる。(1)出会い、(2)項羽劉邦の歴史遺跡を探訪、(3)現地で「中国のお酒」を楽しく飲むこと。参加者の年齢は40代後半から70代前半であるが、女性1人を除いて、6人の男性は飲酒歴がかなり長く、且つ酒豪である。小論は今回の旅行を記録したものである。愛読者の参考になればこれ以上の幸せがないと思う。

2月19日、全日空のNH957便で関空→廈門に飛んだ。廈門に着いてから、ホテルにチェックインして、さっそく廈門市内や鼓浪嶼(ころんす)などの見学に出かけた。夜、筆者(廈門出身)が用意した酒席に参加した。初日ということで、みんな遠慮しながら「百年皖酒(ひゃくねんかんしゅ)」という白酒を3本空けた。われわれの豪快な飲み方でレストランの服務員がびっくりした。奇遇だといっても過言ではないが、廈門で現役の全日空のスチュワーデスと出会い、一緒に夕食を摂った。
酒宴は盛り上がった後、酔い覚ましに足マッサージに行った。足マッサージをしてもらいながら、メンバーの1人が酒の勢いでマッサージ師(20歳前後の女性)と筆談を始めた。日本の有名な俳優の名前や日本的なものを紙に書いてみせると、漢字だけ見て頷いてくれたりしたが、マッサージ師も負けず嫌いで自分の知っている日本の映画などの名前を書いてくれた。すいすい進む筆談のコミュニケーションに感心していると、最後に彼女が書いた「一休」をみてメンバーは「一休みしなさい」と理解したらしく、眠りに入っていった。後から分かったことであるが、彼女はドラマの「一休」のことを言いたかったようであった。足マッサージをしてもらいながら、韓信が劉邦を訪ねた時に、劉邦が侍女に足マッサージをしてもらった光景が頭に浮かんできた。異文化交流の初日が楽しく終了した。

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